ネガティブスプリット=非現実?

 おはようございます。

 いつものように4時半前に起きましたが、神戸は未明に雨が激しく降り、警報が継続中なので、練習は雨がおさまった後にしようと思います。
 シャワーランそれ自体は楽しいかもしれませんが、警報が出ている状況は危険極まりないです。そういう時は自宅待機するのがランナーとして必要な行動だと思います。
 
 先日、「ネガティブ・スプリットは市民ランナーの現実的な選択だろうか」という記事があるのを見かけました。それによると、「力を抑えて走るのは難しく、とても自制心がいる」とのこと。
 この記事のライターさんのサブ3ランナーの友人は、みな「ポジティブスプリット」で自己ベストを出した、として後半は落ちることを想定してレースに臨むのを勧める、と書いています。

 果たしてそうなのか。

 私は初マラソンで後半失速の苦しみを味わい、その後走った2回のフルマラソンはいずれも「後半に足を残す」レースを心掛けて走りました。
 レース前半、特に最初の1km~2kmまでは、サブ3クラスのランナーでも混雑に巻き込まれがちです。そんな状況で「貯金を作ろう」と前のめりになってしまうと、変に力を使うことになり、それが後々に響くのではないか、と感じます。

 ネガティブスプリットに「貯金を作る」発想はないので、入りの数kmが遅くても、そこを割り切って「残り40kmでしっかり組み立てよう」と考えられます。ハーフでも2km過ぎからで20km近く残っているので、そこから本領発揮でも遅くないと私は思います。

(上:奈良マラソン2019、下:三田国際マスターズマラソン2018)

 画像は、去年の奈良マラソンと一昨年の三田国際マスターズマラソン(ハーフ)のコース高低差とラップを載せた図です。
 いずれの大会も入りの1kmはゆっくり入っていますが、これはスタートブロックがどちらもBブロックだったため、その混雑が要因です。

 大会のスタートブロックはAブロックでも混雑しますし、長丁場となるフルマラソンでは、30km過ぎからの勝負所で落ちないか、というのはメンタル面に大きな影響があります。アップを済ませて号砲が鳴るまでの時間を踏まえると、設定通りになりにくい入りの1~2kmをアップ代わりにすると、必然的にその後をイーブンでまとめればネガティブスプリットになります。

 後半に粘れる足、もっと言えば「前の選手を捕まえられる足」を残すには、勝負所まで「動かざること山の如し」の心構えでいる方が良いのではないか、と思いますし、それをするとネガティブスプリットでも自己ベストに至るのは不可能なことではない、と考えています。