世界ジオラン練習会参戦記(後編)【7/11 練習記録②】

 おはようございます。
 
 前編では、豊岡での前泊から村岡までの道中を振り返りました。それでは、後編で本題の練習会の中身について書いていきます。 
 
 【7/11の練習】
 世界ジオラン練習会 村岡ファームガーデン~蘇武展望台~和佐父(わさぶ)峠~射添(いそう)会館
 前半 17.99km 1:39'53"(5'33"/km)
 (28'31"-30'51"-25'19"-15'13")
 後半 12.57km 1:04'31"(5'08"/km)
 (23'18"-29'17"-11'56")

 (途中、昼休憩40分込み)

 村岡ファームガーデンを午前9時40分頃に出発し、標高1000m超、豊岡市と香美町の境にある蘇武岳の展望台まで上り、下ってから和佐父峠へ上り返し、あとはゴールまで下り、という30kmオーバーのコースです。


 午前中の蘇武岳への上りは、約8kmの間下る瞬間がほぼ現れない、という非常にハードなコースでした。ところどころに急な上りがあり、ペースも一時7'00"/km程度まで下がりました。行けども行けども上り坂、という光景は、初めて訪れたランナーを絶望に叩き落して余りあるようなコースです。練習会を主催する観光協会の方も、今日のコースを「意気揚々とやって来たランナーが撃沈する」と後で語っていたのが頷けます。
 
 昨日の道中は天気にも恵まれて、蘇武岳の道中最高点近くにある展望台からは、村岡の景色、果ては山向こうの氷ノ山方面を望むことが出来ました。本当に美しく、百聞は一見に如かずの光景であると実感し、上ってきた疲れが吹き飛ぶようでした。

 コース最高点からはいよいよ下りですが、所々に小さな上り返しがあり、これがランナーを苦しめる所以かな、とも思いました。途中にはゲレンデとリフトの塔もあり、見渡す限り一面の草原、眼下に広がる神鍋高原の景色、と眼福でした。
(後で調べると、奥神鍋スキー場の頂上付近だったようです)
 
 手元の時計で18kmのところで昼休憩タイムに。じっくり40分休み、栄養補給を済ませると、いよいよコースの難関の一つ、和佐父峠へと向かいます。
 和佐父地区にある「西ヶ岡の棚田」は日本の棚田百選に選ばれる程の美しい光景です。(コースからは直接拝めないのが残念ですが)

 大雨明けともあって、コース沿いを流れる和佐父川は激しく流れ、コース上には山から流出してきた水が道路を流れ下り、その中を駆け抜ける、という、コースのハードさとコンディションのハードさがダブルでやって来る厳しいコースでした。
 そして、13km弱の午後の練習を終え、無事にゴール地点の射添会館に到着。

 ラスト1kmを切った辺りから、「ああ、もうすぐおしまいか」と思ってしまうくらい、充実した練習会でした。コロナウイルスの影響は見通しが立たず、大会も次々中止されてしまう中、普段と変わらない感じで練習会がある、ということのありがたさを噛みしめながら走れました。

 村岡からの帰路のバスは、八鹿駅までずっと私一人だけで、そのことにも色々考えさせられました。特急「はまかぜ」で姫路まで下り、楽しみにしていた名物の「えきそば」を堪能して、1泊2日の練習会は無事に幕を閉じました。