第22回村岡ダブルフルウルトラランニング(44km)参戦記(レース前半)

(画像:村岡ダブルフルウルトラランニング 大会要項より)

(おことわり:中の人は普段レース時にスマホ・カメラ等を持たないため、レース時の写真はありません。申し訳ありません。)

 前日編からの続きです。
 
 今回は、村岡ダブルフルウルトラランニングのレースの思い出を振り返ります。
第22回村岡ダブルフルウルトラランニングのコース全図です。

 朝は5時前に起床。2時頃からは100km、88km、66km出場の選手が順次支度を始めることから、時折ゴソゴソ物音がする中での一夜でした。
 朝食後の7時過ぎ、5時にレースが開始した100kmの部の選手が次々と民宿街の下り坂を軽快に駆ける中、44kmの部に出場する私は、宿舎の方の車で選手輸送バスの発着点、村岡体育館へ送って頂きました。
 7:30頃に出る最初のバスでスタート地点の山田地区へ。ここは香美町村岡区の北部にある小さな集落です。

 到着したのは8時過ぎだったため、スタートの10時までは手持ちのアミノバイタルで補給しつつ、軽くウォームアップしつつ待つことに。その間、狭い道に次々と選手バスが到着し、次第にスタート地点も賑やかさを増していきます。
 
 午前10時。号砲が鳴らされ、前年の台風中止以来2年ぶりとなる大会、そして私にとっての初の村岡路が始まりました。

①スタート~宮神

 最初は国道9号線との交差点近くまで道なりに北上します。ほぼ平坦、時折アップダウンありの道のりで、楽に走れたのは後にも先にもここだけでした。
 1.4km過ぎの折り返し点から再び元の道を戻り、再度スタート地点を通過すると、次第に上りが始まります。4km過ぎの第19エイドを抜けると、本格的な山道に突入。
 去年のコースは、従来からのコースが台風の影響で通行止めとなったことに伴う仮コースでしたが、6kmを過ぎた辺りから一気に足元が舗装から砂利道に変化しました。
 44kmは序盤だったので良かったですが、66km以上のランナーの方には後半になって訪れる地獄の山道だったそう。砂利道のせいで、10km過ぎの第20エイドまでが果てしない道のりに感じたのは言うまでもありません。

②宮神~あけぼの山荘
 第20エイドを過ぎると、今度は一気の下り坂に突入します。山道にありがちなコンクリート舗装の道を下っていると、上りで抜いた数名のランナーに抜き返されました。
 15km過ぎで下りは終わり、2km余り2車線道路の脇の歩道を走って17km過ぎの第21エイド、射添(いそう)エイドに到着。大エイドでの休憩を終えると、またしても上り坂。必死に上ると、コース最大の見どころ、但馬大仏がある長楽寺がやって来ます。
 この大会では、大仏殿の中、三体の大仏の裏手をぐるりと回って抜ける、という珍しいコースで、出口付近にはおはぎの振舞いがあります。私は先を急いだため、泣く泣くスルー。

 長楽寺を抜けると、再びの上り坂。去年は仮コースで大会が行われ、本来は66km・88km・100kmの各部の選手も走るはずのコースは44kmの選手だけが走ることになっていました。既にスタートから20kmを過ぎ、長楽寺を出てから立て続けに訪れる上り坂に心は容赦なく折られたのをよく覚えています。
 途中のエイドを抜けても終わりの見えない上り坂の連続で、この時一瞬「なぜこんな苦しい思いを」と思ってしまうほどでした。
 すっかり疲労の色が濃くなった状態で25kmのあけぼの山荘に到着。
 ここにはバンガロー村があり、夏などはキャンプを楽しむにはもってこいの場所です。このエイドには「あと20km」の横断幕が掲げられていました。

 次回は、あけぼの山荘からの道のりをご紹介したいと思います。
 
 今日の日曜日が皆さまにとって良い一日でありますように。