大会はいつまで「不要不急の物」か

宣言延長は秒読み

 先般、緊急事態宣言の発令地域がさらに拡大されました。既に出ている地域も全く感染拡大が収まる気配は無く、兵庫県も「日1000人以上は当たり前」という状況です。

 これでは、12日が期限となっている緊急事態宣言の延長は不可避と言えます。4度目の宣言を招き、対策もほぼ尽きた今、「自然鎮火」を待つしかないような状況に陥ったことは憂うべき状況です。

スポーツ大会も不要不急なのか

 スポーツの面でも、今秋開催予定だった三重国体が中止となる予定です。三重県も緊急事態宣言の対象に加えられ、鈴木知事も「人命最優先」として決断したようです。

 国体レベルが中止となる以上、市民マラソン大会の開催も夢のまた夢、という状況です。しかし、スポーツはトップアスリートの舞台は「絶対死守」で、それ以外、特に市民ランナーのための舞台は「不要不急」とされ続ける現状には釈然としません。レベルの差はあるにせよ、志に貴賤がある訳ではないのですから。

 君子危うきに近寄らず、で首長が自らの身分を憂いて検討以前に「中止」を述べることが如何に文化を危うくするか、これをよく考えてもらいたいと思います。ギリギリまで可能性を探ってダメだった場合は納得できます。しかし、そこまで大会中枢が思いを致した例は稀と言えます。これでは、「スポーツは大事、万全の策を講じてやって行こう」の流れは出来ません。