「苦渋の決断」と思っているだろうか

 おはようございます。

 大会中止ドミノは止まるどころかさらに加速を続けているような感じです。先月、来年3月開催予定だった静岡マラソンが2年連続中止とすることを決めました。
HPのトップで中止が宣言されました

 開催8か月前の決断。「密」を回避出来ないから止める、というのは確かにその通りではあります。市民マラソンが広く門戸を開きたい、という意図に沿えば仕方ないことなのかもしれません。ですが、それを「苦渋の決断」の一言で片付けることが適当でしょうか。貧乏くじを引くのを恐れているのではないか、というのはランナーとしての穿った見方なのでしょうか。

 先日、ロシア・モスクワで延期されていた「モスクワハーフマラソン」が開催されました。この模様はTBSもニュースで報じました。事前の検査や検温の義務付け、ウェーブスタートでの実施、エイドステーションに置く水や補給の食品にも気を払いながらのレースだったとか。

 翻って日本では、マラソンを開催しようとすれば「強行」と報じられ、世間からのバッシングを浴びる展開になる、この光景はいずれどこかで起きると見ています。その時、主催者も、ひいてはランナーもその矢面に立つことになります。
 この新型コロナウイルスは、市民の元にやって来たマラソンが、再び「トップランナーだけが立てる世界」に戻るかどうか、その瀬戸際に立たされている、と強い危機感があります。
 オンラインマラソンを新しい様式に、とする動きもありますが、公認コースの記録が大会参加資格となるような時にどうするのか、という問題もある以上、いずれ、どこかの大会から再開されなくてはいけないことに変わりはありません。

 各県とも公認のフル・ハーフのコースのいずれかがゼロの場所はありません。まずは各都道府県内ランナー限定で大会が開けないか、ということも検討されて良いのではないでしょうか。兵庫県内でも、丹波篠山ABC、加古川、姫路城、神戸と4レースあります。その際、ランナーの資格審査やウェーブスタートを入れること、またスタート時の動線分離も考えながら、何とか開催の方向を模索して頂けないか、と思います。