過去レースの教訓を踏まえて

明後日の本番に向けて

 いよいよ、明後日19日は「奈良・平城宮跡歴史公園トライアルマラソン」が開かれます。明日は最後の状態確認のために30分程ジョグをし、流しをする以外はゆっくりして、ベストパフォーマンスを出せるように整えることを予定しています。

 今日は、過去の失敗レースを振り返りつつ、得た教訓を自戒の意味も込めて改めて書きたいと思います。

貯金を作ろうとして大失敗@淀川市民マラソン2018

フルマラソン 3:14'05"(4'36"/km)


 このレースは、私にとって初めてのフルマラソンの大会でした。序盤から快調にペースを刻み、26kmの淀川大堰(このレース当日だけ通行可)までは調子良く走れていて、「フルマラソン、思ってたほど大変ではないか」などと甘ったれたことを考えていました。
 しかし、落とし穴にはまってしまったのは、淀川大堰を対岸へ渡り終えた後でした。その先の30km過ぎの折り返しが遠く感じ、そこで心を折られました。そして迎えたのが「30kmの壁」です。折り返した後はすっかり足が止まり、40km過ぎからはヨタヨタと歩きを交えながらの酷い有様でした。序盤に貯金を作ろう、作ろう、と飛ばしてしまったことの代償はあまりに大きかったです。

 終わってみれば初フルでサブ3.25を何とかクリア、という状況でしたが、「フルマラソンは甘くない、ハーフや30kmを経験していても全く別物」ということを痛感したレースでした。

生野菜の怖さを知る@芦屋さくらファンラン2019

ハーフの部(手元距離:20.9km) 1:29'24"

 
 この時は、篠山ABCマラソンで当時のフルマラソンPB(3:11'09")を出した後だったこともあり、自分の実力に驕りを感じていた部分が如実に出て打ちのめされた、というものです。
 当日朝まで、レースに向けて特別な準備はほとんどなく、朝食にはサラダまで食べる、まさに「通常モード」そのものの生活をしていました。
 レースはお昼過ぎにスタートし、10km余りの特設コースを2周する、というものです。1周目は4'15"/kmペースで走っていて、当時の実力からすれば若干速いかどうか、という水準でしたが、調子の良さを感じていたので、そのまま行ってやろう、と考えて走っていました。

 異変が起きたのは2周目に入ってから。アップダウンが続くコースを走りながら、厳しい差し込みに襲われました。少しペースを落としてみても全く良くならず、15km手前でやむなく立ち止まってしまいました。その後は完全にペースが1kmにつき5秒以上落ち、完全なビルドダウン。終わった後は失意に暮れながら自宅に戻ったのを今でもよく覚えています。

走り込み不足を坂道は許さない@村岡ダブルフル2019

44kmの部 3:57'53"

 昨年2019年も夏は厳しいものでした。そうなると、走り込みがどうしてもおろそかになってしまい、9月末の村岡ダブルフルに向けてもあまり練習量は積めないまま、結果的に本番を迎えてしまうことになりました。
 当然、前半はまずまず走れたのですが、2度目の上り坂で完全に余裕を無くし、下り切った後の小代区の道のりで脚が攣り、前に進むことが難しくなりました。その後は何度も歩きを挟む、淀川市民マラソンの歴史を繰り返してしまう結果に終わりました。ラストこそ、脚が潰れてもいいから1秒でも早く、前へ前へ、と進んだ結果、何とか4時間を切ってフィニッシュ。
 しかし、走り込み不足をレースは許してくれない、ということを強く実感した大会でした。

【記事】村岡ダブルフルの後半振り返り

教訓から得たネガティブスプリットの考え

 私の場合、前半から飛ばすとロクでもない結果になることが少なくありません。その結果生まれたスタイルが「ネガティブスプリット」でした。正確には目標タイムで中間点をイーブンペースで通過し、最後に持てる力をフルに使うことが出来るようにする、というものです。

 「フルマラソンはハーフマラソンとも、30kmレースとも全く別物」ということを胸に改めて刻み、明後日は今持てる力を過信せずに走ることに専心したいと思います。