大阪に赤信号が出たことで

「赤信号」ついに点灯

 先日、大阪府は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、府のモデルで初となる「赤信号」を出しました。
出典:大阪府HP
http://www.pref.osaka.lg.jp/default.html
(2020年12月11日閲覧)

マラソン界にも影が落ちる

 この赤信号点灯は、マラソン界にも影を落とすことになりました。
 トライアルマラソンシリーズを企画・運営するアールビーズスポーツ財団もこれを受け、12月8日に「大阪府在住者はトライアルマラソンへの出場を見合わせるように」との要請を行いました。

【大阪府在住の皆様へ】
大阪府の医療非常事態宣言の発令に伴うトライアルマラソンシリーズへのご出場自粛のお願い

(トライアルマラソンHP)
 
 このような形で、一瞬にして力試しの場を奪われてしまう、という怖さがある新型コロナウイルス感染症。私の住む兵庫県も予断を許さない展開で、スタートラインに立つことさえ叶わない状況に陥るのでは、との不安は常にあります。

 今回の要請は、トライアルマラソンシリーズが想定していた「緊急事態宣言」相当の事態に当たり、棄権する人には全額をRUNNET上で使えるRUNPO形式で払い戻す、とのことです。しかし、舞台に立つことを断念せざるを得ないランナーの皆さんの胸中は察するに余りあるものだと改めて感じます。

今後の大会への影響

 今のところ、新型コロナウイルス感染症を巡る情勢は非常に流動的です。まだワクチンの開発、実使用についても分からないことが多過ぎる、というのが実際であり、今後も宣言により出場断念を余儀なくされる事態は往々にして生じることが想定されます。
 マラソン大会に端を発するクラスターの発生は私も承知していませんが、「マラソン=個人の趣味」という範疇を超えると世論にみなされていると言えません。

 このため、「マラソンは不要不急なイベント」との指摘は今後も付いてまとうと考えますし、一旦「やります」と手を挙げた大会が手を下ろすことも覚悟しなければなりません。現に、湘南国際マラソンが2月の開催を10日に断念しました。

出典:湘南国際マラソンHP「第15回湘南国際マラソン 開催中止のお知らせ」
https://www.shonan-kokusai.jp/15th/important/cancel.html


 この流れは公認レースに限らず、地域のローカル大会も含めたレベルであり得ると思われます。

警戒は緩めてはいけない 

 専門家の先生ですら「分からない」ということが多いものを、その分野に明るくない私が分かる訳がありません。「コロナは風邪」「自粛は悪だ」などと吹いて回ることは、乱暴極まりないことだと考えていますし、そんなことを断言出来る証拠は一切ありません。
 知見が積み重なりつつあり、どういう対処が効果的か懸命に探っている皆さんの足を引っ張る真似はしないよう、引き続き警戒しつつ研鑽を積む、これが今の私に出来る全てだと思います。