かすみがうらマラソンの「2段階申し込み」

かすみがうらマラソンで導入

 2020年の第30回記念大会が中止となった「かすみがうらマラソン」。来年4月の第31回大会は、規模を一部縮小して開催予定で、いよいよ本日9日からエントリー開始です。


 第31回大会では、「2段階申し込み」と呼べる方法が採用されます。

  1. 12/9以降、オンラインでエントリー
  2. 来年2月、実行委員会が開催可否判断し、開催が決まればその時点で入金
  3. 当日出走
 このような流れで進んで行くとのことです。実行委員会によれば、定員を超える場合は2020年大会の参加者から優先して枠を埋めていく、との方針で、これは先に開催を決めた長野マラソンと同じ流れと言えます。現在、新型コロナウイルスの感染拡大が進み、長野は一般エントリー枠の募集を待つ判断がなされていますが、果たしてこちらはどうなるでしょうか。

今後はこの方式が主流化するか

 エントリーと入金を2段階に分けることは、不測の事態が生じて開催が見通せない際、ランナーへの経済負担を軽減する上で大切なポイントだと考えられます。
 まずエントリーを受け付け、状況を見極めてGOサインを出すか否かを判断する。そして、規模を縮小せざるを得ない時は、エントリー時のデータから、「前年エントリー者のみで開催し、今年新たに申し込んだ人の権利を来年以降に振り替える」といったことも可能となるのではないか、と思います。
 そして、実際に走るランナー側からすれば、「プレエントリーは無料」となることで、一旦新型コロナウイルスの影響が落ち着いた時期にエントリーした大会すべてで開催が出来なくなっても1円も返ってこない、という事態が発生するリスクを軽減出来る、という意味で非常にメリットが大きいシステムである、と言えそうです。

 もちろん、「エントリーしたからには返金0円もやむを得ず」というのは承知の上でエントリーするのが基本ではありますが、ランナーの財布だけが痛む事態が続けば、それは裾野を狭めてしまうことにもなり、マラソン文化が細ることにも繋がりかねません。そういう点からも、今回のかすみがうらマラソンの在り方は、これからの大会エントリーの在り方の方針を示してくれたものだと思います。