明石海峡大橋でマラソン?
井戸知事が会見で発表
6月28日、兵庫県の井戸敏三知事は、県が主催して2022年秋に明石海峡大橋をコースとしてマラソン大会を開く方向である、と発表しました。今のところは単発イベントの扱いですが、状況によっては定期化もあり得る、とのことです。
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— 神戸新聞 (@kobeshinbun) June 29, 2021
午後のひと時、こーめーデスクの一押しニュースをお届け/参加できるなら、端っこを景色見ながら走りたいなあ。
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本四間の交通、淡路~神戸のアクセスは?
しかし、もうすぐ開通から25年となる明石海峡大橋を含む神戸淡路鳴門道。問題となるのが本四間の交通が大会で止まってしまうことです。というのも、この大会が橋を淡路島内の東浦ICと神戸市の垂水JCT間を4時間余り全面通行止めにしてしまうからです。
現状、淡路島各地と神戸、大阪方面を結ぶバスは概ね30分~60分に1本の高頻度で走っています。それらが大会のある間全て止まることは、淡路島と本州側とのアクセスを遮断することになります。また、自家用車、徳島県内と阪神間へのバスも通過するため、全面通行止めが影響を与える人数は相当数に及びます。それらを抑え込んで橋を封鎖し、大会に漕ぎ付けることが妥当か、疑問符は残ります。
対面通行の検討は行うべき
マラソン大会のために、他の様々な活動が著しい制約を受けることは認められるとは言い難いのが現状です。特に、淡路島は島外とのアクセスを神戸淡路鳴門道がほぼ一手に引き受けているため、そこを止めることの検討が十分になされていないのは問題です。
大会は淡路島~舞子の片道で橋を渡るとのことなので、上下線のいずれかを使って片側1車線の対面通行にして最低限の交通面のフォローアップをすべきと言えます。
ランナーの側がどうこう言えるものではないですが、「走りたい走りたい」と単純に言って、他の主体への影響を顧みない姿勢は慎むべきです。大会は楽しみなものですが、多くの制約を掛けている、ということを意識し、成案がまとまれば、と思います。