震災から11年の節目を迎えて

11年前と同じ金曜日の「3.11」

 今日3月11日で東日本大震災から丸11年です。11年前の今日も金曜日で、翌日はJR各社のダイヤ改正、新大阪から鹿児島中央までが一本の新幹線で行けるようになる日が控えていました。その日のその時までは、「いつもと変わらない日々」が続くことに何ら疑問を抱くことはありませんでした。

午後2時46分を迎えて 

 当時中学生の私は学期末とはいえ普通に学校に通い、いつも通り授業を受ける一日を過ごしていました。午後2時46分、普段と変わらず掃除の持ち場に付いて掃除をこなしていたその時、フラフラと揺れる感覚がありました。体調に急な問題が出て、立つのがしんどくなったのかと最初は思いましたが、それはすぐに間違いだと分かりました。教室の吊っていた掲示物が小刻みに揺れたのです。
 関西地方は震度3で、幸い私自身と周囲には被害は無かったのですが、地震だということで先生が教室のTVを点けると、目を疑う光景が流れました。「宮城県 震度7」「大津波警報」の文字。ただならぬことに日本が巻き込まれる様をこの目で見ることとなりました。

 帰宅してTVのNHKニュースを見て言葉を失ったことを覚えています。震災前に家族に連れられ、大阪市内の「津波・高潮ステーション」に足を運んで津波が襲うシミュレーションを体験しました。それと同じことが現実となったことを信じたくない自分がいました。

あれから11年を経て

 震災から11年が経ちました。今もなお震災後の課題は山積みのままです。その後も熊本地震が2016年に発生したり、各地の水害が毎年のように起きたりと、日本が「災害列島」であることを強く思わされます。
 マラソンも災害の心配がないことが開催の前提です。不安や懸念を取り除き、安心して暮らし、練習ができる環境が整うことなくして始まらないと改めて思う節目の一日です。