COVID-19と大会のこれから

1都3県の感染者増進む

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う緊急事態宣言は、1都3県以外は2月末で解除され、兵庫県も昨日4日の感染者数は21人でした。

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 最後に100人を超えたのは2月4日(111人)で、そこから徐々に感染者数は落ち着きを見せてきていますが、減少ペースはここのところ緩やかで、2日と3日にはそれぞれ44人、40人と増えてしまいました。亡くなる方の人数は少なくない状況が続いていることからも、まだ対策を緩めるべき時期ではない、ということは明らかだと思います。

 一方、東京など1都3県では、感染者数が下げ止まってしまっている状況で、前週比で増加に転じてしまっている場合もある、とのことです。この状況からも、緊急事態宣言が延長されるのはやむを得ないことなのではないか、と思います。変異株への置換は果たしてワクチンにどう影響するか、疫学的知見の積み上がりを待たなければならないと言えます。

開くに開けない大会

 中高生のトラックレースは県レベルであれば今年は予定通り開催の方向でありますが、果たして多くの人の移動を伴うブロック大会、ひいては全国大会をどう開催していくかは、オリンピックの動向も絡み、不透明な点も残ります。
 そして、市民ランナーにとって大事な力試しの舞台であるマラソンを始めとするロードレースは、感染対策の観点から開催が見送られることが決まっている大会が5月、6月のものでも増え始めています。

 そんな中、オンライン移行希望などを募り、各5000人規模で開催予定の名古屋ウィメンズマラソン、名古屋シティマラソンが14日にスケジューリングされています。
 これが無事に終了し、以後数週間何事も無く経過すれば、「マラソン大会は万全の対策を施せば安全に開ける」という事例を積み上げる第一歩となるでしょうし、そうなることを祈念してやみません。

兵庫県ではどうなるか

 翻って私の住む兵庫県内の話です。

 例年であれば夏の到来を告げる「みかた残酷マラソン全国大会」(香美町)ですが、今年は10月末に開催を予定しています。去年は中止でしたが、当初は秋開催に移行する予定だったことから、今年も前年を踏襲した形です。

【みかた残酷マラソン全国大会HP】https://mikatazankoku.com/

 表彰台を逃してしまったリベンジをしたい、と私が意気込む「村岡ダブルフルウルトラランニング」はまだ日程が分かっていません。

【村岡ダブルフルウルトラランニングHP】https://info770417.wixsite.com/muraokaultra

 例年通りの9月末開催なら、そこまでにワクチン接種がどれ程広まるか、そこが気掛かりです。

 年末にかけては神戸マラソンを始めとして各地で様々なレースが催される予定ですが、予断を許さない状況が続く中、果たしてスタートラインに立てるかは未知数です。

地道な実績積み上げこそ重要

 COVID-19の広がる下での大会開催は、地道に実績を積み、合意形成を一歩ずつ図っていくことが最重要です。近道を辿ろうとしては失敗するばかりです。大きく風呂敷を広げて「出来ません」よりも、規模を小さくしてでも開催を模索する姿勢はランナーからしっかりと見られていると考えています。
 近道がないCOVID-19対策と同様に、大会再開の機運が爆発的に広がることもありません。まずはランナーとして細心の注意を払うことも大事です。私としても、引き続き密を回避できる早朝練習を主体に進め、開催時に備えて行きたいと思います。