名古屋より始まるマラソン界の第一歩

COVID-19拡大から約1年経って

 2020年2月末頃から猛威を振るい始めたCOVID-19。その感染拡大から約1年を経て、市民マラソン大会の時計の針が名古屋ウィメンズマラソン、名古屋シティマラソンにて動く時がついにやって来ました。
 当初は1万人規模でしたが、その後の調整でリアル開催では各5000人程度に規模が縮小することになりました。とはいえ、ここで踏み出す一歩はマラソン界にとって確かな第一歩です。一時は緊急事態宣言でどうなるか危ぶまれましたが、2月末で愛知県の宣言が解除され、無事に当日を迎えられそうです。

「5000人」は一つの基準となるか

 今後の大会はワクチン接種動向によりけり、というところもあります。しかし、大会後2週間、1ヶ月と何事も無く進展することが出来れば、「5000人までなら確実に集めて開催可」という実例を範にして後の大会が続くことが出来るように思います。
 地方都市で開かれる予定の大会も、2000~3000人を一つの募集の目安にすることが出来れば、ランナーのレース選択肢を大きく増やすことが出来るように思いますし、大都市マラソンの裏開催として設定すれば効果ありではないか、と思います。

 大会側として一旦5000人で募集し、状況を見て抽選枠としてさらに増員出来ればなお良し、万々歳、というスタンスで数段階に分割募集すれば良いのではないかと思います。
 想像したくありませんが、第4波が来た場合に備えると、次のような3カテゴリーにて募集し、状況に応じて「リアル&オンライン」の枠を決めて行けば、最後まで開催を模索できるように思います。
  1. 県内枠:500~1000人
  2. 一般枠:2000~4000人
  3. 抽選枠(状況が許せば):最大5000人?

ランナーもやることは不変

 ランナーは相次ぐ大会中止でモチベーションを保つことすら難しい、という状況に追い込まれ続けた2020年でした。2021年は、そこからの反転が図れるかどうか、市民マラソン文化のバトンの継承が試される年ではないか、と思います。
 そのためには、社会人として襟を正し、COVID-19を正しく恐れて対策を講ずる、という基本を忠実に行って、謙虚に状況と向かい合って日々過ごして行く必要があります。間違ってもCOVID-19を軽んじる姿勢に走ることは、ランナー全体の名誉をも傷付ける恐れがある、という認識を持たなければなりません。軽視の姿勢こそ程度の低い現実逃避に他ならないと考えます。