「開催実績」を作るか、制約なしを目指すか

 おはようございます。

 先日、姫路城マラソンが2年連続の中止を発表しました。
 2020年大会の権利は2年越しで引き継ぐとのことですが、ドミノ倒しのようにあちこちの大会が開催を諦める状況は止まりそうにもありません。
 

 姫路城マラソンの中止は、翌週の丹波篠山ABCマラソンの開催可否にも直結する問題です。2月から3月にかけて、泉州国際or京都→姫路城→篠山ABCと3週連続でフルマラソンのレースが続くため、レース間でランナーのエントリー分散が起きていました。既に京都と姫路城の両マラソンが来年の大会を取りやめると発表したことから、8月末時点で、次回開催に関して声明のない残る2大会も開催を諦める方向性が高まっていると言うしかありません。
 
 マラソン大会の明日は、「実績を作る」方向か、「ランナーの皆さんを歓迎出来るまで待って下さい」という方向なのかが今後問われると思います。

 前者なら、参加者を県内限定に絞り、多くとも500人~1000人程度でレースを行い、開催が滞りなく行われることを第一に目指すことになりますし、開催2週間を経ても新型コロナウイルス感染者ゼロを達成できれば、一つの範として今後の大会運営の参考になると思います。
 一方、後者は2019年までと同じような大々的な大会の雰囲気を楽しめる、というのが最大の利点となりますが、これだといつ収まるか分からないウイルスの脅威を前に、何年も待たされることが危惧されます。

 「大会がないのに走る意味はあるのか」という時期が長く続けば続く程、ビギナー層の脱落を招き、ランニング界の裾野を狭めることにもなりかねません。それは、日本のスポーツ文化の根底にも大きく関わると思いますし、ひいては社会の健康福祉の分野に暗い影を落としかねない、そんな状況を招くと思います。

 私見を述べると、県内ランナー限定、500人~1000人くらいの規模感から順に状況を見て広げる、というのが望ましいと思います。当然、エイドの提供品目を水とスポーツドリンク程度に限ったり等の制約はやむなしですが、「実績」を作って社会の合意を得ていく方向が広がって欲しいと思います。
ブログで度々取り上げる丹波篠山ABCマラソンスタート地点。
ここを次に駆け出せるのはいつになるのでしょうか。