柴又100Kの開催に安堵する

午前6時半、待望の号砲鳴る

 昨日10/9、東京・葛飾区の柴又公園をスタート・フィニッシュとし、「柴又100K ~東京↔埼玉↔茨城の道~」が開かれました。例年は初夏に行われる大会ですが、COVID-19禍を受け、この時期の開催となりました。サロマ湖ウルトラと並び、公認ロードレースとして開かれるこの大会。100kmレースの最高峰の舞台の一つとしてその名はよく知られています。

【大会HP】 【事務局からのお知らせ】開催2日前となりました

 今年の大会は、100kmに500人余り、60kmに200人余りが集まって開かれました。規模としては小さいものの、緊急事態宣言の出た東京で公認ロードレースが開かれたことは大きな一歩と言えます。
 レースはRUNNET運営のアールビーズ社が設立した財団と東京陸上競技協会、他関係機関の主催・協賛の下で行われました。アールビーズが実施したことから、過去のトライアルマラソンで得た知見が公認レースにフィードバックされたことと推察されます。まず、東京でマラソン界再興への第一歩が踏み出されたことに安堵するばかりです。

第5波の急減の検証を求める

 今回、10月になって緊急事態宣言がすべて解除されました。直前の9月は、1ヶ月かけて感染が急激に減少する展開となっていましたが、専門家も理由を掴みかねているようです。
 緊急事態宣言下でも数字が高止まりし、1日25000人以上の感染者が発表された今回の波。しかし、一気にピークアウトから急減したものの、第6波は「人々の行動次第でどうにでも変わる」と兵庫県は踏んでいます。さらには変異株の出現がまたあるのか、従来株に戻って猛威が再度振るわれるのか、予断を許さないことは確かです。
 今求められるのは、時間を稼ぎつつ、「第5波の収束はなぜ起きたか」の理由を探っていくことに他なりません。この結果が示唆することは、今後来るとみられる第6波への備えを確かに出来るか否かの趨勢を握ります。 

次は北陸両県のマラソンへ

 規模が2種目で700人余りと小さかった柴又100Kですが、今後各地で控える大会は、より大規模なものとなります。
 月末の金沢マラソン、来月初頭の富山マラソン、この2レースは1万人規模の人が動きます。この両レースが開かれる時期に、再拡大の兆しが見えることが最大の不安要素です。既に人出は増加に転じていることからも、再拡大はどこかで発生しかねない状況です。それがいつになるか、医療への負荷が想像を絶するレベルに達してしまわないことを願うばかりです。
 両レースとも「石川県民枠」「富山県民枠」がそれぞれ1000人、1600人設定されています。万一の時でも、「他都道府県から参加しないで」と要請し、県民限定レースとして実績を積んでもらいたいと思います。数週間は気が抜けません。状況はいくらでも変わる、と考え、細心の注意を払って過ごすことが引き続き求められると言えます。