COVID-19対策緩和は慎重に

兵庫県の時短要請も終了に

 現在、COVID-19の感染者数の大きなピークは一旦過ぎ、「第6波はいつなのか」という状況に変わりつつあります。兵庫県は東京などに先駆けて、今日を以って営業時間短縮要請が終わります。今は対策認証店で「営業は午後9時まで」とされていますが、今後は夜遅くまで店が開く、そんな状況が戻るでしょう。これまで長く制限を掛けられていたため、やっと元通りかと、安堵の声が聞こえると言えます。

マラソン界も緩和は慎重であるべき

 他方、大勢のランナーが集結し、「密」のリスクが少ないとは言えないマラソン界ですが、募集中のレースには大風呂敷を広げるようなエントリー数を示すものも少なくありません。例えば、来年2月の大阪マラソンは2万人。「ワクチン・検査パッケージ」を施し、大阪マラソンEXPOも2日間分散といえ開催予定です。そこまでの自信満々で当日を迎えるのかが注目されます。
 近畿圏で言えば、同時期の京都マラソンは早くに中止を決めましたが、12月の奈良マラソンは定員を2000人減らし、8000人として開催する見込みとなっています。このように対応がまだ分かれている状況ですし、第6波がどうなるかも分かりません。前々から私自身主張していますが、「多段階エントリー」を行い、慎重に出走枠を広げることが必要と考えます。

「次の波」を恐れる日々は続く

 目下のところ、波が収まる要因が重なって今に至っているとみられるとの見方が大勢です。しかし、低減傾向が1ヶ月以上続き、緊急事態宣言、重点措置が取り払われました。そして、「完全解除」と言える制約なき状況が再びやって来ました。しかし、「第6波」やその先の感染拡大を恐れなければならない日々は続きます。「解除=何をやっても良い」でないことに変わりありません。基本的対策を徹底することはこれからも続きます。
 ランナーは体が資本となるので体調管理は万全にすることが求められます。COVID-19のリスクを個人単位で抑え、自衛していく以外に方法はありません。それが、スタートラインを自らに手繰り寄せる唯一の手段だと言えるので、私自身もそれを徹底していきます。