金沢マラソン、予定通り開催へ

10/31に1万人で開催決まるも

 9/30に金沢市の山野市長は「10/31の金沢マラソンは予定通り開催する」と表明しました。当日を以って石川県内の重点措置が解除されることを受けての対応です。これについては地元の放送局、MROも報じています。

【大会HPリリース】「金沢マラソン2021」開催について 

 金沢マラソンの定員は1万人。今年3月に開かれた名古屋ウィメンズマラソンの場合、開催の直前にかけて感染拡大により、オンラインへの振り替えを勧奨しました。その結果、当初の半分、5000人規模に縮小しました。果たして、ここからの1ヶ月で感染状況はどう変化するのか、それが注目されます。
 石川県の2回接種完了者数は約68万人であり、これを8月現在の住民基本台帳人口(約112万6000人)で割った接種率は約60%であります。目下の実績から今後接種率は上昇し、月末には県内の人口の7割が接種完了となる見込みです。以下に参考資料を添付します。

  1. 都道府県別ワクチン総接種回数 (首相官邸HP)
  2. 住民基本台帳月報(令和3年8月)(石川県HP)
 しかし、金沢マラソンや富山マラソンといった北陸地区の秋マラソンシリーズを巡る情勢は直前まで見通せない状況には変わりません。ランナーとしては凡事徹底で引き続き臨むしかないことは不変と言えます。

「5000~1万人」規模が当面の上限か

 それでも、「金沢マラソン、やります」という前向きなメッセージが開催の鍵を握る石川県、金沢市から出たことは素直に歓迎すべきことです。多段階のウェーブスタート、ランナー間の動線の分離、といった対策が多いのも事実ですが、1万人規模の大会が出来れば、そこが示唆することは富んでいると言えます。
 既に2022年大会からも開催を諦めるものが出ていて、このままでは激しい椅子取り合戦が展開されることは想像に難くありません。先週は榛名湖マラソンが2000人規模で開催されましたが、当面は都市部を除いた形で再開の流れが進みそうです。そして、金沢マラソンが1万人規模で実施が叶った場合、この「1万」という数字が状況が変化した際の上限となるのではないか、と見ています。

12月、1月まで流れを切らすな

 次なる課題は、感染拡大を抑止し、12月、1月と中期的に各地の大会が開催叶う状況を保ち続けることです。それが叶った先に春のマラソンシリーズへの道が開けます。そのために、ランナーはCOVID-19に十分気を付けつつ過ごすことが引き続き求められます。高齢者の抗体価低下、3回目接種の話がある12月以降が不安材料ですので、そこが今後の見通しを左右することでしょう。
 今出来ることは、「感染抑止の流れを止めるな」「増やさないために襟を正せ」とのことしかありません。そして、私自身10/31の金沢マラソン、その翌週の富山マラソンが無事に行われることを願うばかりです。