COVID-19、制御不能と化して

大会どころでない深刻な状況に

 4月に入り、COVID-19の感染拡大は急速に進み、私の住む兵庫県でも深刻な数字が日々発表されています。お隣大阪府は13日に「1000人超」と数字が現れ、その後も拡大傾向が止まる状況は見えません。対応可能な病床もほぼゼロとなっています。もはや現状ではCOVID-19の広がりを止めることは都市部を中心に不可能となりつつあるように思えます。
 このような状況では、「大会に出たい」と言っても、「緊急事態宣言発令」となって大会自体が開催されない事態は秒読みです。走力を落とさないように、とはしていますが、トンネルの出口は全く見えません。神戸市広報課のTwitterで呼び掛けられている基本的対策を当面徹底しながら、自衛策を敢行する以外に打てる手はない状況です。

大会参加も細心の注意が必要に

 現状、大会開催に関しては自治体が主催・後援するものを除けば概ね予定通り、となっているものが多いようです。とはいえ、ランニング文化の発展を築いたマラソン大会の多くは行政の関与があってこそ、という面があるので、これらの自治体が関係する公認大会が開催されてこない、ということはPBを堂々と書けない、というところにも繋がり、頭が痛いところではあります。

 そんな大会参加ですが、やはり慎重を期し、細心の注意を払って臨むしかないように思います。ワクチンが市中に出回るのはおそらく年後半のことで、そこまでは気を抜かずに過ごすことが求められるのは確かです。
 間違っても、「コロナは風邪」「何も対策しなくて良い」などと暴論を述べることはあってはなりません。COVID-19を「大したことない病気」と言い切れるだけの根拠を持ち合わせていない以上は、謙虚に状況と向き合う、この姿勢を必要とします。

耐え忍ぶ時の先に光はあるか

 現状、COVID-19を抑え込む対策がことごとく裏目に出ている日本。昨日16日に「まん延防止等重点措置拡大」が決められ、首都圏1都3県、宮城県、愛知県、関西の2府1県、沖縄県に措置が拡大されることが決まりました。
 手続きで定められている国会報告と質疑にて、政府は「感染の波は来るものだ」というスタンスを述べていました。最初にほぼゼロの水準まで抑えなかった結果が今に繋がっている感は否めません。その結果、マラソン大会は開催すらままならない状況に陥り、健康増進やスポーツ文化が直面している危機が長期化しています。

 私自身その状況に耐えることはなかなかしんどいものがあります。光が訪れる日を待つ、との思いは変わりませんが、絶望の淵に立たされているのも事実です。予定されている大会にあっては、仮に規模を大きく縮小したとしても、地元の人だけは走れるようにお願いしたいと思います。まず県内限定でもやれるかどうか。ここが「マラソン文化の死」となるかの分かれ目である日は当面続きそうです。