ぎふ清流ハーフ中止と大会のこれから

愛知県の「重点措置」が響く結果に

 今週末、25日に開催予定だった「第10回記念 高橋尚子杯 ぎふ清流ハーフマラソン」も、愛知県で「まん延防止等重点措置」がGW期間中まで発出されたことを受け、コースを利用しての大会が中止となりました。名岐間はJRの快速電車で約20分ですが、これは阪神間(大阪~神戸三宮)とほとんど変わらず、県境をまたぐ移動を極力控えるように、という状況では致し方ない判断となってしまいました。

【大会HP】「第10回記念 高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」オンラインへの移行について(http://www.gifu-marathon.jp/news/news_046.html

 今回の一報から思うこととして、感染状況が落ち着いていた時期と言え、5000人規模で開催出来た名古屋の事例は奇跡に近い、と言える状況である、ということがあります。

 今後はファイザー社のCOVID-19ワクチンの出回り具合が趨勢を決める、という状況になることが予想されます。神戸市の場合、接種券が昨日から配られ始め、実際の接種開始は5月に入ってからとされています。

【神戸市HP】新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について

 しかし、約4000万人弱の65歳以上の人への接種が終わるのは早くても真夏と見通されています。既に遅れているため、対象の人が打ち終わる頃には2022年を迎えていた、北京オリンピックも閉幕した、となっても不思議でないのが今の日本です。

1ヶ月で逆戻りを通り越した大阪

 そして、昨日NHK始め各社が、「大阪 緊急事態宣言要請へ」と一斉に報じました。今度は「百貨店など大規模店舗の休業」「学校のオンライン授業化」など、昨年のこの時期のような厳しい措置を2週間程度講じる方向で調整しているようです。

【NHKニュース 公式Twitter】大阪府 緊急事態宣言要請へ 飲食店・百貨店など休業要請へ(https://twitter.com/nhk_news/status/1384235860778840070

 政府が2ヶ月前に「もう抑え込んだから大丈夫」と思っていた見通しの甘さが今に至り、それは結局マラソン大会にも暗い影を落とし続けることに繋がる羽目になりました。

「密回避=オンライン」は正解か?

 今の日本に求められるのは、「移動するにしてもなるべく地域内の狭い範囲、最低限で完結させる」ということです。これは当面継続する以上、オンラインマラソンに頼り切りでは文化の発展、地域を元気にする源ともならないと思えてなりません。マラソンは「同じ志を持つ者が練習の成果をぶつける」というのが趣旨ですから、達成感のない一人きりのレースが続くことには悶々としてしまいます。
 他方、COVID-19ワクチンの接種が既に国民の半数に行き渡ったイスラエルのレベルに達しない限り、「1万人募集!」「2万人募集!」という大きな数字を出す方向にするのは危険です。また、地元の理解を得られる状況にない、ということを認識する必要があります。東京マラソンのように、「手荷物預け拒否」「DNFしたら電車で帰れ」、とランナーをモノ扱いしてまで体面を繕って開催することは絶対にあってはなりません。

 大会をするのであれば、本当に県内の人に限ってやる実績を積む必要があると思います。「県民先行募集枠」のある岡山や富山では、県民枠は「移動制限、社会活動の厳しい制限」を伴う緊急事態宣言が当地に出されない限り、スタートラインに県内の市民ランナーが立てるようにする、ということも必要ではないかと思います。「地元を走って魅力再発見」という方向に大きく舵を切っておき、来たるべき本格再開に備える、が今は自然に思います。

個人としての今後の目標

 私個人としては、現段階で大会出場を見通しにくいことから、まずはCOVID-19の感染拡大状況を見極めて動く予定です。政府によると、9月までにファイザーから対象者全員に行き渡るワクチン数量を確保する見通しだとされています。まずは通常モードの生活スタイルに戻っていくためにも、政府にワクチンの安定供給と接種の円滑な進行をお願いしたいところです。
 順調に事が進めば、今年の年末に公認大会が戻ると思われますので、その際は、YouTuberのけん玉ランナーさんの地元、三重県で行われる「みえ松阪マラソン」を目指すことにします。

 2021年度の大目標としては、2年連続中止となった丹波篠山ABCマラソンに全てをぶつけるべく練習していこう、と考えています。果たしてどうなるか、まだ見通せませんが少しずつ準備を進めます。