「まん延防止等重点措置」と大会

兵庫県も対象に

 今日4月5日から5月5日まで、大阪府、兵庫県、宮城県にはCOVID-19に関する「まん延防止等重点措置」が敷かれることになりました。兵庫県内では、神戸市、芦屋市、西宮市、尼崎市の4市を対象に、飲食店の営業時間を午後8時までに短縮する、との措置が講じられることとなりました。既にCOVID-19の波がぶり返している中での今回の措置は1月から2月の緊急事態宣言よりも範囲を絞り、かつ対策も限定的と言え、果たして効果を得られるか、疑問が残ります。
(兵庫県HP:新型コロナウイルス感染症に関する情報)

大会参加の制約か

 例えば、私が昨年12月に参加した「奈良・平城宮跡歴史公園トライアルマラソン」の場合、当時大阪府がCOVID-19感染拡大傾向にあり、病床数ひっ迫をきたしていました。このことから、「参加を見合わせるように」との通達があり、当初予定されていた参加者と比べるとかなり少人数でのレースとなりました。

 今回は大阪市と阪神間の各市のみ対象として一段厳しい措置を講じることになりますが、実際の措置としては緊急事態宣言と大きく変化はありません。そうなれば、「緊急事態宣言に準ずる措置」として、今後「まん延防止等重点措置発表の場合も含む」として参加制限されることになる、と見ています。現状では首都圏には措置がありませんが、遠くない時期に感染の第4波が訪れれば、確実に対象となるものと思われますし、公認大会にあっても同様と言えます。

「オンラインマラソン」の行方

 他方、COVID-19の拡大の中で生まれた「オンラインマラソン」ですが、次第にリアル大会開催が模索される状況、名古屋ウィメンズマラソンが実際に行われたこと、さらには「参加の実感が全くない」という意見が出てくる中で支持が下火になっていく可能性は強いと言えます。大会で競い合う、ということをアールビーズが「トライアルマラソン」という形で実現し、他団体も実施に動く中で、大会のオンライン化は「やりました」の事実をこじ付けただけ、と見なす向きは強いと言えます。

 しかし、大都市大会は未だに「例年と同じ規模」に固執している面があります。それで「今年もやっぱり出来ません。なのでオンラインで頑張ってね。」などと言うことがランナーの感情を逆撫でするのは言うまでもありません。「大会の大きさ」にこだわって、全てを失っても平然とそういう措置を取る大会に対しては、厳しい目を向ける必要があります。出来る規模での開催模索を図る姿勢を見せて行くことが、COVID-19に苦しめられたランナーに見せるべき誠意ではないかと考えます。

謙虚に数字と向き合うべき

 私は、「コロナは風邪!」「茶番」などとの意見には一切与しません。謙虚に出される数字やデータと向き合い、今求められている対応を洗い出し、講ずることこそ、各々に求められる態度であると考えています。COVID-19と我々の戦いは長期戦となっていますが、真の意味で制御不能状態に陥ってしまうことが最大の懸念です。
 実際、タチの悪すぎる風邪、とみなしたとしても、それにあなた方は好き好んで罹りたいのですか、と私は問いたいと思います。何人たりとも、誰にも自分の行動は左右されない、とするリバタリアニズムには厳しく対峙する、その姿勢で今後も臨みます。

 練習ではマスクを外していますが、その際も密集となり得ないよう、基本的に早朝を選んで実施することとしていますし、今後もそれは変化しないと思います。
 今後来る夏は、マスク着用が厳しい季節になります。マスクを着けるべきタイミングは確実に、正しい方法での装着を行い、身体的距離を十二分に取れる時のみマスクを着けない、とするなど、凡事徹底で参りたいと思います。