「防府読売」方式を見習うべし

防府読売マラソンは着々準備中

 今年12月20日、山口県防府市で開催予定の「第51回防府読売マラソン」。トップページでは、着々と開催への準備を整えつつあります。

防府読売マラソン 大会公式HP
 第51回大会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、実業団所属ランナーに加え、「山口県民枠」「幸せます防府枠」と題し、山口県民及び防府市民から一般ランナーを300名募集する、という大幅な規模縮小の中で行われる予定です。
 とはいえ、この厳しい状況の中、日本陸連公認大会が開かれる、ということに大きな意味があるものと考えています。大会を通じて、陸連には、感染予防対策を講じ、新型コロナウイルスと付き合いながら開催、大会運営方法として望ましいものは何かを得て頂きたいと思いますし、そこのフィードバックが、今後の公認大会再開への一つの指標となるものと思います。
 
 先日、長野マラソンが8000人規模で開催する意向を示しましたが、再び新型コロナウイルス感染症の広がりが見られる中、「1000~2000人まで」という規模での開催オプションを作ることは欠かせません。これは、資格記録を要する大会で「出された記録が今の実力を反映しているか」という疑義をクリアにする上で必要なことだと考えています。

「オンラインマラソン」でお茶を濁すのはなぜか

 しかし、多くの大会は「感染症対策が難しい」としてリアルでの大会開催を避け続けています。そして、「オンラインマラソン」を行って、大会を開催したことにしているように思えてなりません。
 参加者を大幅に絞ってでもリアルで開催しよう、という「防府読売マラソン方式」の開催が検討の俎上にも上って来ないのは不思議でならない、と私は強く思います。

 「オンラインマラソンこそ令和のマラソンの様式だ。リアルの大会開催など無理だ、と理解出来る者にのみマラソンランナーの資格あり」とでも言いたい、非常に冷たい振舞いをする大会が少なくないように感じられます。

 もちろん、本大会が無くとも、リアルイベントを何らか開催してくれるところもありますし、西脇子午線マラソンのように、「オンラインマラソン特別コースを作りました」というアナウンスをしてくれる大会もあります。
 ですが、「期間内に累積42.195km走ったら完走とします」のような形のオンラインマラソンに逃げ続けてばかりでは、いつまで経っても大会が開けません。実用がいつ始まるか分からないワクチンが出来るまで待つつもりでしょうか。その間に大会の執行部の体力が無くなって「自然消滅」となれば最悪です。

 マラソン大会がこの状況で開けるようになるには「実績を積む」しかありません。県民限定で、数を絞り、スタッフの募集も限定するなど、攻めない限りはマラソン文化が死を迎える日が訪れるのは時間の問題だと感じます。