第3波で大会はどうなる?
急速な第3波襲来
11月に入り、次第に寒くなってくる日が増えてきました。神戸も日によって10℃を下回る日が出て、寒い寒いと内心言いながら走った日も少なくありません。
そして、ここに来てニュースは連日新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が急速にぶり返していることを伝えています。東京は最高値更新が続いたり、私の住む兵庫県でもついに3桁の大台に達する日が出て、脅威は目の前にあり、という状況だと感じます。
【記事】新型コロナ 兵庫で過去最多132人感染(11/19 神戸新聞)
100人を超えたのが11月17日、そこから3桁の数字が当たり前のように並び始め、最初の2回の波よりはるかに大きなうねりが襲ってきていることを直視しなければならない状況です。兵庫県でも毎日のように「最多更新」の報が入っていて、厳しさを実感しています。
厳しい状況を踏まえての考え
私も、12月に奈良市内で行われるトライアルマラソンに向けて練習中ですが、これもどうなるかは読めません。
そして、来春の大会は中止を表明するところが多々あり、今のところ、名古屋ウィメンズマラソン、長野マラソン、かすみがうらマラソンなどが「開催の予定である」とアナウンスしています。「給水マイボトルを持て」という形になった湘南国際マラソンは有料道路を貸し切って25kmレースに切り替える予定になっています。
ですが、現下の状況の好転が無ければ2年連続中止(エリート限定開催の場合含む)ということも見据えざるを得ないと言えそうです。
段階的に門戸を開くオプションを
開催見込みは従前の規模感にこだわったレースを仕立てる以上全く立たないことは明らかです。ワクチン開発が順調に進み、好転することも願いつつですが、「スポーツ観戦は〇、マラソンは×」を続け過ぎるのはあまり望ましい形ではないと感じます。
私は「まず県内」を主張する人間ですが、状況を見ながら判断するとすれば、
- 県内枠
- 地域ブロック枠(近畿圏、関東圏etc)
- 全国枠
のような「3段階募集」が良いのではないか、と思います。例えば、奈良マラソンでは「県民枠」と「一般枠」(先着順)の募集があった後、抽選枠の募集を実施していることから、スキームとしては不可能ではないでしょう。
大人数での開催が難しい、となった場合は2段階目以降で「今回はブロック枠・全国枠はランナーの募集をしません」とアナウンスすることになる流れです。
ランナーは現地に走りに来て走り終わったら直帰する、というばかりでもなく、現地の小売店でお土産購入、ご褒美に美味しい物を食べる、などお金を使う機会も少なからずあります。オンラインオンリーで誰も来なければ地域経済に資するのも難しくなりますが、リアルイベントがあると、そこに「お金を使う」可能性が生まれます。それは冷え切った地域経済を少しでも支える一助となり得るものだと考えます。
たとえ500人でも1000人でも大会がある、ということが持つ意味は大きいです。厳しい状況である以上、防府読売マラソンのような限定募集形式の広まりをさらに期待するところです。