丹後と村岡の「決断」を見る
4月に中止を決めた丹後
2021年秋シーズンのウルトラマラソンの世界もCOVID-19の暗い影を落とす中、関西でお馴染みのウルトラマラソンから、中止の発表がありました。「丹後100kmウルトラマラソン」です。3月にエントリーについて検討中、と出ていましたが、そこから1ヶ月後の4/26には「2年連続中止」と発表しています。
【大会HP】2021年丹後100kmウルトラマラソン開催中止のお知らせ
それから約1ヶ月。ワクチン接種が少しずつ軌道に乗り始めた、というのは皆さんもご存知だと思います。私の住む神戸市の場合、先行中の65歳以上の人を対象とする接種率は約22%(6/3時点)です。
(参考)【神戸市HP】接種実績(新型コロナワクチン接種)
ノエビアスタジアム神戸やハーバーランドの会場が開き始め、神戸でも1日1万回接種、というところに漕ぎつけています。私も含め、対象者全員には7月頃にはチケットが届くとのことです
丹後ウルトラは「変異株の状況もワクチンの状況も分からない」と4月に決断を下した訳ですが、果たしてそれが最善だったのでしょうか。もう1ヶ月待ち、京丹後市含む丹後地域のワクチン接種の状況を見て決めることも検討しても良かったように思います。代替企画はランニングイベントでもない、ということで、これがどこまで関心を集められるか注視します。ノエビアスタジアムで大規模接種始まる 神戸で2カ所目 https://t.co/EilMIRP18T #新型コロナ
— 神戸新聞 (@kobeshinbun) May 31, 2021
「待つ」決断を下した村岡
一方、例年は丹後ウルトラの1週後に行われる「村岡ダブルフルウルトラランニング」。去年は6月初頭に中止が決まりましたが、今年はその時期になっても発表がありません。4月21日に、今年は例年通り9月最終日曜に、規模を小さくしてでも開きたい、と前向きなメッセージをHPに掲載しています。
【村岡ダブルフルウルトラランニングHP】
去年6月に中止を決めた経緯からか、ギリギリまで2年連続中止、という悲しい事態を避けたい、という実行委のメッセージがあるように感じます。一方、同じ香美町内で6月に開かれてきた「みかた残酷マラソン全国大会」が今年も10月末に実施予定です。
豪雪地帯に位置する香美町では、11月以降にズレると、今度は標高の高い箇所で雪の懸念が出て、走るどころではなくなります。前にも後ろにも日を動かせない中、決断の時が迫っています。リリースが出た際は、弊ブログでも改めて取り上げる予定です。