長野マラソン中止に思うこと

COVID-19の猛威は収まらず

 2月2日、長野マラソン大会組織委事務局が、「第23回長野マラソン大会中止のお知らせ」を発表しました。
出典:長野マラソン公式Twitter
https://twitter.com/Nagano_Marathon
 従来より2000人削減した8000人規模での開催を目指したものの、ワクチン承認を巡る状況の不透明な見通し、1月に出た緊急事態宣言は栃木県以外の10都府県で1ヶ月延長、と深刻な状況が見通せない中、リスク不安の除却が不可能だ、ということを挙げています。

 この発表より、長野の1ヶ月前に開催される予定の名古屋ウィメンズマラソン・名古屋シティマラソンの見通しにも暗い影を落とすことは避けられないと言えます。おそらく、前年通りの「エリートランナー限定開催」とする可能性が高いのではないか、と見ています。

歴史は繰り返してしまうのか

 そんな中、今秋11月に岡山市で「おかやまマラソン」を実施することがリリースされました。規模は12000人。なぜそこまで大人数を集めることに躍起になってしまうのか、と首を傾げます。ランナーとしては枠が多い方が良いとは思いますが、今の状況でそう発表することは、非ランナーとの間での合意形成を難しくしてしまうのでは、と思います。

 エントリーでは、4月上旬に岡山市民・岡山県民枠を先行募集し、その後一般に開く、との2段階受け付けが予定されています。状況好転が望めない状況の際、「全員来年に権利持越し」とするのではなく、県内ランナーだけでもスタートラインに立てる方向で話が運ぶのか、その辺りが当面の関心事です。

 関西圏の各マラソンも、大阪・神戸・福知山(京都)・あいの土山(滋賀)・奈良と秋冬に大会が続きますが、「2段階募集」で県内枠を確保し、状況によってはエイドの削減とボランティアの募集人数削減によって規模を小さくして行うのか、大きく募集を打って「出来ませんでした、すみません」をまたも繰り返すのか、大会の姿勢が問われる年となりそうです。