最後のびわ湖、今日号砲

長く続いた大会に幕

 本日2/28、滋賀県大津市の皇子山陸上競技場を発着点に、第76回びわ湖毎日マラソンが開催されます。
 長く男子マラソン界の「三大レース」として福岡マラソン、別府大分毎日マラソンと並び立っていた大会でしたが、来年からは大阪マラソンに役割を明け渡すことが決まり、琵琶湖沿いのコースを走るのは今回限りとなります。
 大会は今年も午前スタート。Eテレでレースを実況中継するNHKも22日から特設サイトを開き、最後の琵琶湖路を盛り上げようとしています。

大阪に移ってどうなるか

 2022年大会、びわ湖毎日と大阪の統合、という決断は「WAのラベル格上げ」をも目論んだものであると言えます。2020年の大阪マラソンは「WAブロンズラベル」に登録されています。

 2021年から、ロードレースは「エリートプラチナレベル」「エリートレベル」「ラベルレース」の3段階に格付けされ、日本では東京マラソンと名古屋ウィメンズマラソンがプラチナレベルに該当します。一方、エリートレベルでは、びわ湖毎日の他に「大阪国際女子マラソン」「ぎふ清流ハーフマラソン」「神戸マラソン」「福岡国際マラソン」「防府読売マラソン」の各大会が今年の有資格大会にランクされています。
 東京に流れていた有力選手を少しでも大阪に引っ張り、東西両大会から有力な選手を見出そう、というのが陸連の狙いだと考えています。

最後のびわ湖は"Stay Home"で

 COVID-19の新規陽性者数はこのところ近畿2府4県では落ち着きを見せています。しかし、外に出て声援を送る、というのはしばらくどの大会でもお預けであり、今回も例外ではありません。
 大会もHPにて「沿道での応援自粛にご協力を」と呼び掛けています。(HPリンク)過去のロードレース大会ではそれをも振り切って外に出てくる人は少なくありませんでした。特に箱根駅伝の10区は一般の人がニュースを目にして「ロードレース不要論」に傾きかねないレベルの人出でした。それだけに、今回も沿道には「応援するために出ない」を改めて徹底することが必要です。

 去年は雨の中でのレースでしたが、好天に恵まれての最後の琵琶湖路。果たしてどういう結果が待っているのでしょうか。